ラスコー展 その1
7/24(木)、太宰府にある九州国立博物館で行われている「ラスコー展」に行って来ました。9/3までで終わってしまうので、行かれる方はお早めに!
ラスコーはフランスにある世界遺産で、洞窟壁画の一部です。
『ヴェゼール渓谷の先史時代史跡群と洞窟壁画群』
フランス(文化遺産) 1979年に登録
世界遺産に登録された理由
(ⅰ)人類の創造的才能を表す傑作である
(ⅲ)現存する、あるいはすでに消滅した文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること
場所
フランスの南西部、アキテーヌ地方。遺跡群はヴェゼール渓谷からモンティニャックにかけて続いています。(赤い星の場所あたり)
アクセス
モンティニャック村に駅はないので、一番近くの国鉄駅コンダ・ル・ラルダン駅からタクシーに乗ります。(10km離れている) もしくは、ブリーヴかペリグーからバスが出ているので、バスに乗ります。
左側がペリグーで、右側にブリーヴ。真ん中にあるのがコンダ・ル・ラルダン駅です。駅から車で15分くらいで着くんですね^^ ブリーヴとペリグーからは50分くらいで着くみたいです。
ラスコーⅠとⅡとⅢ
- ラスコーⅠ
1940年に発見された実際の洞窟壁画は、現在は閉鎖されています。発見された当時は一般開放されて誰でも見ることができましたが、沢山の人が出入りした事と、洞窟の中に空調設備を取り付けた事もあり、洞窟内に菌などが繁殖してしまいました。壁画にシミができ始めてしまい、これ以上壁画が傷ついていまうのを防ぐため、1963年に洞窟は閉鎖されました。
- ラスコーⅡ
1983年、閉鎖された実際の洞窟のすぐ隣に、本物と同じ大きさのレプリカ、ラスコーⅡが作られました。観光客が見れるのはこちらの洞窟です。10年もの歳月をかけて作られたこの洞窟は本物そっくりです。
- ラスコーIII
今回の特別展で見たラスコー展が、ラスコーIIIです。他の土地でも見る事ができる展示型の洞窟です。
洞窟の内部
洞窟は地面から10〜20m下の辺りに広がっています。細長く伸びており、途中で枝分かれしています。(下の地図⑥井戸状の空間は地図が途中で切れていますが、洞窟はもう少し広がっています)
source: Lascaux Caves
①牡牛の広場
②軸状ギャラリー
③通路
④身廊
長く続く身廊にはたくさんの絵があります。
『背中合わせのバイソン』
『泳ぐシカ』
『褐色のバイソン・ヤギの列・ウマの列』
『大きな黒い雌牛』
⑤後陣
⑥井戸状の空間
『ケサイ・トリ人間?・投槍器?・バイソン』
井戸状の空間は、洞窟が下に深く伸びています。5メートルもあるその空間に絵を描くために、はしごを使って壁に絵を描いたそうです。絵も不思議です。バイソンは腸が飛び出ています。
トリ人間は、私は絵を描く人がお面か何かを被っている姿に見えました。バイソンの絵を描いている画家さんを表しているのかなと思ったのですが、バイソンを倒した人でしょうか?
⑦ネコ科の部屋
奥にネコ科の動物ばかり描かれた場所があります。絵を描く人も、この絵はここ!と決めて描いたんでしょうか。好きな場所に好きなものを描いたかと思ってましたが、何か意味があって一番奥にネコちゃんを集めたのかな…?
その2に続く。