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石見銀山について調べてみました

今度、島根県を旅行しようと計画しておりまして、世界遺産のひとつ、石見銀山に行こう!ということで、旅をもっと楽しむために簡単ではありますが、あらかじめ予習をしておこうと思います!

 

石見銀山遺跡とその文化的景観

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島根県大田市(2007年登録/ 2010年範囲変更)

 

登録の理由

ⅱ) 文化交流を証明する遺産

良質な銀を大量に生産できるようになると、16世紀から17世紀、貿易によって銀は東アジアに流通するようになります。さらに香辛料などを求めてアジアまでやって来たヨーロッパ人とも、文化交流が行われるようになりました。

ⅲ) 文明や時代の証拠を示す遺産

石見銀山では、16世紀になると"灰吹法"という新しい精錬技術が伝えられ、銀を効率良く大量に生産できるようになりました。また、江戸時代には

ⅴ) 独自の伝統的集落や、人類と環境の交流を示す遺産

銀を大量に生産するには、大量の薪炭用木材が必要になります。しかし、石見銀山ではしっかりとした森林の管理がされていました。そのおかげで、今でも豊かな自然が残されています。また、採掘から精錬までを手作業で行い、精錬工場なども鉱山近くにたくさんあることで、小規模ですがその集落で不足のない鉱山運営を行うことができていました。

 

石見銀山の歴史

初めて銀山が発見されたのは1304年。700年くらい昔のことです。その時代も銀の採掘がされていたみたいです。しかし、200年近くも放ったらかしにされ、1526年に神屋寿貞という博多の商人が再発見します。

それから開発が進みます。16世紀に灰吹法という新しい精錬技術が伝えられると、良質な銀の大量生産が可能になりました。17世紀初頭には年間で約40トンもの銀が算出されていたそうです。この量は、全世界の1/3に相当する量!(当時)

これだけ沢山銀が出てくる山ですから、戦国時代になると取り合いになります。大内、尼子、毛利氏の間で激しい争奪戦が繰り広げられました。結局、1600年の関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康が、ここを直轄地としました。たくさんの銀は、幕府の重要な財源だったそうです。そのおかげで江戸時代が長〜〜く続いたんでしょうか?

しかし、鎖国していた日本には、海外の新技術が導入が遅れてしまいます。1923(大正12)年に、銅の価格暴落、坑内の環境悪化などが原因で一時休山し、1943(昭和18)年には、銀鉱山の枯渇と水害により完全に閉山しました。

 

世界遺産に登録されている場所

世界遺産に登録されている場所はたくさんありますが、大きく3つに分けられます。

まずは、銀鉱山跡・鉱山町。それから、銀の運搬に使われた街道。最後に港。

鉱山と一言で言っても、とても範囲の広い場所なので回るのは大変そうですなぁ。調べてみると、レンタル自転車なんかもあるんだそうです!天気がいい日は気持ち良さそう!

 

  • 銀山柵内:銀鉱山遺跡の本体。江戸時代には柵で厳重に囲まれていたんだそう。だから柵内(さくのうち)、文字通りです(笑)
  • 代官所跡:江戸幕府が17~19世紀半ばまで石見銀山と周辺地域150余村を支配するために代官を派遣していた代官所跡。
  • 矢滝城跡・矢筈城跡・石見城跡:銀山防衛を目的に、鉱山の周りにはお城が作られていました。
  • 大森銀山伝統的重要建造物群保存地区:武家・商家の旧宅が残っている伝統的な地区。
  • 熊谷家住宅:有力商人の地位や生活がよくわかる、最大規模の商家建築。
  • 羅漢寺石見銀山の石造物文化を代表する信仰遺跡。銀山で亡くなった方の霊を供養する為につくられました。
  • 鞆ヶ浦道・温泉津沖泊道:銀山から二つの港につながる輸送路。
  • 鞆ヶ浦・沖泊・温泉津重要伝統的建造物群保護地区:銀の運搬に利用された港と、それに隣接する港町。

 

鉱山で働くということ

銀山での仕事はとてもお金になりました。しかし、間歩に残されているノミの跡は、“命を削った跡”なんだそうです。粉塵などを吸ったり、酸素が少なく高湿度という環境での重労働。銀山で働くと10年ほどで亡くなっていたんだそう。出稼ぎに来る人なんかも多かったのかなぁ。なんだか原発が思い浮かんでしまいました。

 

銀がたくさん生産されていた頃、大森地区には20万近い人が住んでいたそうです。それがだんだんと減って行き、80年代には500人を切ってしまったそう。閉山してからどんどん人が減っていったんだろうなぁ。銀山がなくなったら働けないし、周りの精錬所なんかも仕事なくなるし…。

本当はもっと色々調べたので書きたいことがたくさんあるんですが、間歩(坑道)のことなんかは、実際に行ってみて感想を書きたいと思います!楽しみ〜!早く行きたい!

 

では次回をお楽しみに〜^^